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秀衡塗りの行程

「丸三漆器がお届けする「秀衡塗」は、腕の確かな職人が時間と手間とかけ丹念に製作した品物です。
その工程は15以上にもおよび、その一手間一手間が堅牢で美しい確かな製品をお届けできるのです。

木地作り
1.木地作り   冬に山から切り出されたブナ、ケヤキ、トチ等の天然木丸太で椀の土台になる木地を作ります。木地師はそれらの丸太を椀の形に仕上げていきます。漆が映えるよう、使いやすいようにと木地の形や丸み、厚み等を確認しながら仕上げまで丹念に作り込んでいきます。特に乾燥は我や変形の原因になることから、短いものでも1年、長いものでは10年以上の期間を乾燥に費やします。
下地作り
2.木地固め生漆を木地に塗り込みます。刷毛で丹念に塗り込み、生漆を十分吸い込ませることで、防水性を高め、伸び縮みと変形を防ぎます。   3.布着せ木地の薄い部分や摩擦が大きい部分に麻布や木綿布を貼って補強を行い、米と水で練り込んで作る糊漆で密着させます。   4.布目摺り 糊漆が乾いたところで、布目に切り粉錆を付けます。ヘラでしっかりとしごきながら付けていき、乾燥したところで研磨します。(切り粉錆:砥の粉を水で練り、生漆を混ぜ合わせたものに地の粉を加えたもの) 5.切り粉付け
木地全体にヘラで地の粉と生漆を混ぜ合わせたものを塗り、厚みをつけ、乾燥させた後、表面を平らな砥石で研磨します。(地の粉:珪藻土(けいそうど)を焼いて作る粉末)
  6.化粧錆
地付けと同じ要領で木地全体に切り粉錆を着けて乾燥・研磨を行います。
  7.錆止め
下地面を堅牢にするために、生漆を研磨した錆面に吸い込ませます。この後研磨を行うことで塗り工程の漆の付きをよくし、下地作りは完了です。
塗り
8.下塗り・中塗り
均一に漆がのびるように注意しながら、刷毛を様々な方向に動かしながら全体に下塗り漆を薄く塗っていきます。始めにフチ、次に平らな面と、塗る場所にも順番があります。
  9.研磨
下塗りの後と、中塗りの後は漆を乾燥させて研磨を行います。研磨を行うと塗膜の凹凸がなくなり仕上がり、重ねて塗る漆の密着性がよくなります。研ぎ炭と水に浸しながら研磨を行います。(研ぎ炭:研ぎ専用の木炭)
  10.上塗り
朱漆等、顔料を混ぜた漆で文様を描きます。
絵付け
11.置目
文様を描いた和紙の裏側を顔料でなぞり、漆器に文様を写し取ります。
  12.雲地描き
秀衡塗の場合、金箔を施すところは朱漆で塗りつぶします。この塗りつぶす部分を雲地と言います。
  13.箔貼り
漆器を風呂に入れ、漆が半乾きになったら金箔を貼り付けます。金箔は和紙に挟まれていますが、あらかじめ和紙ごとはさみで菱形に裁断しておきます。箔貼りは筆に水を含ませ、和紙の面を筆先につけてそのまま所定の位置に置きます。
14.上絵付
朱漆等、顔料を混ぜた漆で文様を描きます。
  15.箔止め
生漆を綿につけて金箔部分に擦り込み、漆の皮膜を作ります。金箔の摩滅を防ぎ、鮮やかな色合いを出すことができます。